接筆開型
(せっぴつ かいがた)
線と線が接する部分のことを「接筆部」といいます。「口」という漢字では、1画目と2画目が接する左上の接筆部のことを特に「上部接筆部」といい、上部接筆部が離れた書き方になっている場合、接筆閉型になります。
小学1年生で「口」という漢字を教わる時、上部接筆部はきちんとくっつけて書くように習います。大人になるにつれ、いろんな人の文字をみて、徐々に上部接筆部が開いていくようになります。本来は閉じるのが正しいとはわかっていますが、そこにこだわらなくてもいいではないか。そういう解釈をする人は、柔軟で人付き合いがよく、周囲の考えに協調できると考えられます。
せっかくの柔軟さ、人付き合いのよさも、度が過ぎると「ルーズ」「大雑把」と思われてしまいます。そうならないよう、接筆部をきちんとくっつけて書くことも意識してみましょう。特に下部接筆部(口でいえば左下)を閉じて書くという書き方を身につけると、あなたの心も引き締まるはずです。
普段接筆開で書く人も、すべての字を接筆開で書くわけではありません。実際の筆跡診断では筆跡全体を見て、その中でも開いているものが目立つ場合に接筆開と診断されます。