特徴の概要

上開下閉型
(じょうかい げへいがた)

 「口」という漢字において、1画目と3画目が接する左下の接筆部を「下部接筆部」といいます。上部接筆部が開いている書き方のことを接筆開といいますが、それに加えて下部接筆部が閉じている場合、この上開下閉型になります。

特徴の解釈

 書き始めにあたる上部接筆部と違い、下部接筆部は書き途中にあたるため緊張がゆるみやすい部分です。そのため、下部接筆部は自分自身の精神的な姿勢がよく投影されます。ここが閉じているということは、自分に厳しく、自己を強く律することができることの表れであり、外から多くのものを受け入れようとしつつも、それを外部に漏らさない。けじめをきちんとつけられる人であるといえます。お金に関しても同様であり、この特徴をもつ人はお金が貯まりやすい傾向にあります。

この特徴をもつ偉人

欧陽詢(557~641)
 初唐の三大家の1人。王羲之の作った楷書を完成させ、その書風は習字の手本として日本の昭和時代からの初等教育で扱われるほどである。

アドバイス

 自制が利くゆえにケチだと思われているかもしれません。たまには気兼ねなく人付き合いをしてみてはいかがでしょうか。

関連のある筆跡特徴の例

その他

 「口」という漢字は、しばしば四角の容器にたとえられます。上が開いていて下が閉じていると、上から入ってきたものが容器の中にどんどんたまっていきます。