特徴の概要

接筆閉型
(せっぴつ へいがた)

 線と線が接する部分のことを「接筆部」といいます。「口」という漢字では、1画目と2画目が接する左上の接筆部のことを特に「上部接筆部」といい、上部接筆部がきちんとくっついている場合、接筆閉型になります。

特徴の解釈

 小学1年生で「口」という漢字を教わる時、上部接筆部はきちんとくっつけて書くように習います。大人になり、様々なものに感化されていくにつれ書き方も変わっていくものですが、それでも上部接筆部をくっつけて書く習慣が身についているなら、ルールや過去の教えに忠実に従うことのできる人物であると考えられ、「真面目」「潔癖」「几帳面」という印象につながります。

この特徴をもつ偉人

光明皇后(701~760)
 聖武天皇の皇后で、皇族以外で初めて皇后になった人物。仏教に篤く帰依した他、能書家としても有名だった。
徳川光圀(1628~1701)
 水戸藩主。「水戸黄門」といえばこの人。名君として知られ、特に文化方面への事業が評価されている。「大日本史」の編纂を始めた人物。

アドバイス

 頑固で融通がきかない人だと思われるかもしれません。そんなときは、上部接筆部をすこし離して書いてみましょう。柔軟な考え方ができるようになって、人付き合いの幅も広がりますよ。

関連のある筆跡特徴の例

注意点

 普段接筆閉で書く人も、すべての字を接筆閉で書くわけではありません。実際の筆跡診断では筆跡全体を見て、その中でも閉じているものが目立つ場合に接筆閉と診断されます。