特徴の概要

頭部長突出型
(とうぶ ちょうとっしゅつがた)

 すでにある横線に対して、1本の縦線をその上のどの位置から書き始めるかによって突出度が決まります。突出度が高い場合、頭部長突出型にあたります。「様」の場合、木へんの縦線で判断できます。

特徴の解釈

 横線があり、そこに1本の縦線を打ち込むことは、大勢の人がいる中で自分1人が壇上にのぼる感覚に近いといわれています。その縦線が上に長く突き出るということは、自分がその他大勢よりも上に抜きんでた存在でありたいという気持ちの表れと見られることもあります。そこから、自己主張の強い指導者的な人物像が浮かび上がります。もちろん実際に優れたリーダーシップを発揮するには、知性、責任感、包容力、公正さ、忍耐力といった様々な能力が必要で、それらが欠けている場合は単に押さえつけられることが嫌いな、我が強いだけの人になってしまうといえるでしょう。

この特徴をもつ偉人

鑑真和上(688~763)
 律宗を日本に伝えた高僧。5度の渡航失敗と失明にもめげず、10年にわたる挑戦の末に執念の来日を果たした。
田中角栄(1918~1993)
 第64~65代内閣総理大臣。貧困でまともに就学できない中、内閣総理大臣にまで上り詰めた。1970年代に熾烈な派閥争いを繰り広げた「三角大福中」の1人。

アドバイス

 自己中心的でわがままだと見られがちなので、思いやりの心をもって他者と接する機会を作るといいでしょう。