特徴の概要

右ばらい長型
(みぎばらい ちょうがた)

 右下方向への「はらい」が非常に長い場合、右ばらい長型にあたります。「様」の場合、14画目(最終画)のはらいの長さが判断材料になります。

特徴の解釈

 多くの場合、右のはらいは字の最終画に当たります。このような突出は「もっと、もっと」という心境を表したものですが、伸ばすこと自体が計算ずくだった左ばらいとは違い、右ばらいはそれでおしまいであるため、「もっと、もっと」と没入的にはまっていくような心理につながります。よって、感動しやすく、物事にもどんどんのめり込んでいくタイプであると考えられます。

この特徴をもつ偉人

楠木正成(1294?~1336)
 武将。鎌倉幕府討幕の立役者の1人。足利尊氏の勢力が強くなり旗色が悪くなっても、最期まで後醍醐天皇のために戦った。
吉田松陰(1830~1859)
 長州藩士。思想家でもあり、松下村塾で多くの若者を教育し、それらは後の明治維新の原動力となった。

アドバイス

 自分の信念、思う方向に人以上に打ち込みやすい傾向があり、その是非を当人として把握しておきたいところもあります。

関連のある筆跡特徴の例