特徴の概要

縦線下部長突出型
(たてせんかぶ ちょうとっしゅつがた)

 縦線が他の点や線と比べて下方向に長く伸びている場合、縦線下部長突出型にあたります。「様」では木へんの縦線や、つくりにある10画目の縦線で判断することができます。

特徴の解釈

 縦書きにおいて、下方向へ伸ばすのは自然な流れであり、通常はそういう書き方がされますが、普通では飽き足らないほど長く伸ばしていれば、そこに活動力や意欲の高さを見ることができます。何事も平凡や普通では満足できず、10に対して12や13、あるいはそれ以上のエネルギーを要する仕事ができるタイプ。そして、普通というレベルを超えるために絶えず努力を続けることのできる人物です。

この特徴をもつ偉人

徳川家康(1543~1616)
 織田信長、豊臣秀吉に続く形で戦乱の世に終止符を打ち、その後260年以上続く徳川天下の礎を築いた英雄。
小野道風(894~967)
 三蹟の1人で、日本独自の書道の基礎を作った。柳に向かって飛び跳ねる蛙を見て努力の大切さを思い出す「柳に蛙」の逸話が有名で、花札の絵柄にもなっている。

アドバイス

 普通の人は活字通りの長さで書きますが、会社の中でも地位の高い人は普通より長めに書く傾向があるようです。「レベル以上」を心掛ける、その心構えを買いたいものです。

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