特徴の概要

横線左方長突出型
(よこせんさほう ちょうとっしゅつがた)

 横線をできるだけ左側遠くから書き始めるような書き方です。「様」の場合、1画目の横線が左に長く出ていれば横線左方長突出型です。

特徴の解釈

 縦書きの日本語の文章は、上から下に至る1つの流れをもっています。「横線を左遠くから書く」ということは、その進行方向から直角に突き抜けることであり、通常よりも大きなエネルギーを要します。そうしてまでも、自分の内に秘めた考えや才能などを外に解き放ちたいという意識がはたらいていると考えられます。知将、知恵者といわれた人に見られる特徴であり、頭の回転が速い才子・才女タイプ。積極的にエネルギーを使い、行動的で情熱家という側面も併せもちます。

この特徴をもつ偉人

聖徳太子(574~622)
 中国の文化や制度を学び、冠位十二階、十七条憲法を制定した皇族。10人の訴えを同時に、的確に聞き分けたという伝説がある。
大久保利通(1830~1878)
 薩摩藩士。知略で明治維新を成功に導き、その後の政治でも活躍した。西郷隆盛、木戸孝允とともに「維新の三傑」とよばれる。

アドバイス

 格好をつけたがり、スタンドプレーに走る傾向が出ることもあります。他人の反感を買いやすいことにもつながるので、目立つのもほどほどに。

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