特徴の概要

刃物運型
(はものうんがた)

 線が他の線を切るように交差する書き方のことを指します。「様」であれば、木へんの4画目が、3画目や2画目と交差しているような書き方が刃物運です。ただし、一般的にみられる(社会的に許容されている)書き方でない、つまり本来伸びない線が異常に伸びて他の線と交差するような場合はこの特徴には当てはまりません。

特徴の解釈

 このような線の交差を書くことは、刃物でものを切るときの感覚に通じており、刃物を取り扱う美容師、理容師、調理人、外科医などの職業の人に特に多くみられる書き方です。そのため「刃物運」という名称になりました。切れ者で割り切りが素早く、行動力の高さももちあわせています。敵に回すと恐ろしいタイプです。

この特徴をもつ偉人

宮本武蔵(1584?~1645)
 江戸時代の剣豪。二刀を使う剣術「二天一流」の開祖で、日本の剣道の歴史上大家として有名。
沖田総司(1844?~1868)
 新選組一番隊組長。剣の腕前は敵対する者からも高く評価されていて、局長の近藤勇をも凌駕したといわれる。

アドバイス

 感性、技に関して特殊な鋭さを持っている可能性のある人です。ぜひのんびり過ごさず、自分の向く方向への磨きをかけましょう。

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