特徴の概要

非等間隔型
(ひとうかんかくがた)

 漢字は全体的に画数が多く、1文字の中に複数本の横線または縦線が等間隔に並ぶものも多くあります。それらの横線または縦線の間隔がバラバラ、あるいは平行に書けていない場合は非等間隔型にあたります。「様」の場合、7~9画目の3本の横線が対象になりますが、通常は「量」など、さらに平行な線が多い字で判断されます。

特徴の解釈

 「等間隔」とは、現代文明の性格であるといえます。周囲を見渡すと、あちこちに等間隔のものを見つけることができます。書字についても、等間隔性の強い字の方が理知的で整って見え、文字としての完成度が高いといえるでしょう。楷書も同様です。論理的な思考能力と、指先の器用さ。どちらかが欠けてしまうと等間隔の文字は書けません。どうしても非等間隔の書き方になってしまうなら、不器用であるか、後先考えず直感で動く傾向があると判断されます。とはいえ、直感が鋭いことは一瞬のひらめきを大事にできることでもあるため、天才と呼ばれる人が非等間隔型であることもあります。

アドバイス

 1画1画注意しながら、等間隔の文字を書けるように練習してみましょう。注意しなくても書けるようになれば、論理的思考能力が身についているはずです!

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備考

 解説図にあるような「お手本のような非等間隔」の文字が書かれることは稀であり、実際の診断ではここまで極端でなくても「非等間隔」とみなすことがあります。