はね弱型
(はねじゃくがた)
1本の線の終わりの部分を「収筆部」といいます。収筆部には強さによって「とめ」「はね」「はらい」がありますが、とめやはねをきちんとせず、すぐ次に移ってしまうような書き方だとはね弱型になります。「様」では10画目で判断できますが、次の画とつながりやすいので「弓」などで判断するのが適当です。
はねの有無は文字の「本来の役割」に影響を及ぼしません。はねがあろうがなかろうが、文字として読めるからです。それだけに、収筆部の書き方には書き手の意識がよく表れます。ものごとの終わりの感覚に通じるのです。はねが弱い、あるいはない場合は、終わりのことを気にせず、次へ次へと進んでいく手早さを読みとることができます。さっぱりしていて、済んだことにくよくよせず、軽快さが取り柄の人物だと考えられます。
すぐに行動に移せるのはよいことですが、度が過ぎると「やりっぱなし」「無責任」「軽率」という印象につながってしまいます。時と場合に応じて、1歩立ち止まって考えられるようになるといいでしょう。